ミクロ

　たまった洗濯物を片付け、アイロンのあと手袋をちまちまとつくろっていたら、急にその毛玉が気になり出した。宅配ピザを食べながら、ハサミでちょきちょきと切っていく。普段こんな事は絶対にしない（キーッとなるし）。けれど、人の毛玉だらけのセーターを朝礼中にひっつかんで、もれなく毛玉取りを始める母上の血を引いているので、たまにそういうモードに入るようだ。

　話は変わるが、家にいる時は冬用のパジャマと手編みの腹巻きとベストと青い綿入れはんてんを着ている。何日か前腹巻きが緩んできたと言ったら、母上はその場で糸を解いて洗濯して、ちゃっちゃかと編み上げ、二日後には新しい腹巻きになって返って来た。母上、テラオソロシス。その時、毛玉だらけのベストも持ってかれて、それは父上が着ないと言った（失礼なヤツだ）カフェオレ色のベストとトレードした。男物なので、ボタンが逆なのがイマイチ。父上は、パジャマの上からすっぽりかぶるタイプがいいようだ。寒がりの家族だねえ。



下にあるのが、元父上のベスト。両面色違いのマフラー、今年の帽子、左下が一番あったかいマフラー、右下が変わった毛糸のぷちマフラー。当然、コレ以外にも大量にあります……。


　え、オレは編み物できないのかって？　同じゲージで編めないので、ベストとかセーターはムリです。オレと別れる予定のある方は、一ヶ月前までに名乗り出て下さい。もれなく手編みのマフラーかレース編みのドイリーが行くぜ。