点温膏K

　点温膏K。ま、膏薬といっても通じんだろうから、昔のマンガで頭痛のおばあさんがこめかみに貼ってたヤツだ。



　オレが先週なんとか乗り切れたのは、これのおかげだ。ずいぶんと久しぶりにお世話になる（製版屋時代以来か……）肩こりにも年季が入ってるな。

　膏薬は痛みが一日で嘘のようにぽろりととれる。ただし難点があって、あの黒いネバネバが服だの肌だのにくっつく事だ。ガムテープでもなかなか取れない。白い膏薬『白光』は少しましだが、やはり周りにべとべとが残る。くっつけるタイプのお灸は、髪に臭いが染み付いちゃうんだよね。

　そこで、点温膏。大きさは2センチ×3センチくらい。120枚入りだが、もう半分ない。使い方は簡単。痛い部分から少し離れたところをゆっくりと指先で押していく。信じられないくらい痛いポイントがあるからそこに貼る。それを繰り返す。自分の腕の上から肩首筋にかけて、並んだその点温膏を見ると、ああ、神経ってつながっているんだなあと実感する。

　一番のツボに貼った点温膏は、寝ている時にむちゃくちゃ熱くなる。肩甲骨とかは自分で剥がせないので、注意がいるかもしれん。しかし、なんて年寄り臭いネタだ（年寄りだけどよ）。