じんじんじらじら

　両手が痛い。赤い腫れは引いたけれど、触ってみるとまだぼこぼこと湿疹が吹き出している。眠っている時に無意識に掻いてしまうのは仕方がない。あまりに見事に腫れ上がったので、写真を撮ろうと思ったが、自分で両手の写真を撮るっつーのは無理があるのであきらめた。

　日曜の昼は暴力的なまでの日差しだった。あずきバーも3秒で溶けそうだ。どうしても出かけなくちゃいけない用事があって、外へ出た途端後悔した。日焼け止めを塗る時間がないなら鞄に突っ込むとか、日傘を引っ掴んで出るとか、何か方法はあったんだ。日差しが暑いっつーか、いたい。主に太陽光が垂直に当たる頬とか手の甲とか耳の上とか。みなさん、理科の実験でやりましたね。

　日陰の全くない道を自転車でつっぱしって駅に着くと、七部袖の上着から出ていた腕と手の甲が真っ赤っか。な〜に〜？　やっちまったな！、というクールポコのおっさんの声が聞こえてきた。紫外線を浴び過ぎたなと思った時は、だいたい夜にかゆくなるんだけど、駅のホームですでにかゆいぜ。かいたらあかん。赤く熱をもってて、汗がしみる。けど、タオルでこすったらあかん。こういう時は、花粉症と紫外線アレルギーはどっちが大変なんだろうなーと役に立たない事を考えて気を紛らわせてみる。