タスポ-2

　前にタスポの事を書いたが、だんだんわかって来た事があるのでもう一発。

　これを手に入れるためには、だいたい千円くらいかかる。だから普及率は２割りくらいだ。当たり前だ。ポイントがつくわけではなし、割引されるわけでもないものに、誰がお金を出す。

　自販機のメーカーも考えたようで、成年識別装置を搭載しているのもあるらしい。要するに顔を判別してこいつは成人だとか、未成年だとか判断するのだ。そのデータは残らないといっているらしいが、根本的な考え方が何かおかしい。で、それで識別できないと、機械に免許証を提示しろという。オレは自分が免許を持っていないから、２、３０万ものカネを払って手に入れる身分証明書というものに首をひねっている。

　それでタバコ屋やコンビニで手に入れようとする人は、成年であることの証明書を見せなければならないらしいが、どこもそんな事はしていない。少なくともオレは一度も要求された事はない。なんつー片手落ちの策だと思う。

　今タバコが問題にされている事には、二つの思惑がある。嫌煙権を主張する人と、税金を取る方の都合だ。税金は取れるところから取るのが基本だ。だからビールなんか、イタチごっこだ。欧米並みにタバコを千円くらいにしろという人がいるが、現在タバコ一箱の税金は6割だ。禁煙する人間が増えるのはいい事かもしれないが、喫煙者が減り過ぎてしまうと今度は税金で元が取れなくなる（自販機の改造とかタスポの発行とかな）。予測してみると高くなっても５００円くらいじゃないか。

　禁煙地区でタバコを吸う人間には、過料2000円の罰金が科せられる。なのに、捕まってる人を見た事はない。当然灰皿もないから、吸い殻もそのまんまだ。地下鉄の階段で出口を出る前に火をつけやがった、目の前のくそオヤジの頭をオレがどつく前に。誰か、そいつを捕まえて下さい。